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八代市の新庁舎完成21年10月 当初計画から７カ月遅れ
熊本県八代市は２５日、新市庁舎の完成予定が当初計画から７カ月遅れ、２０２１年１０月末になるとの見通しを明らかにした。昨年１０月に発覚した免震装置メーカーによる検査データ改ざんで設計変更が生じたことや、建設業界の働き方改革による工期延長が原因としている。
当初は今年３月末までに実施設計を終え、７月に着工する計画だった。問題となった免震装置の採用をやめたため、設計期間を６月末まで３カ月延長して再検討。現在は入札に向けた手続きなどを進めている。
建設工期も１９年７月～２１年３月の２１カ月間から、１９年１０月～２１年１０月の２５カ月間に延ばした。国が主導する建設業界の働き方改革に従い、休日増を検討したところ、約４カ月の延長が適正と判断した。
中村博生市長は同日、市議会一般質問で「市民に不便を掛けることになり申し訳ない」と陳謝した。
同市庁舎は熊本地震で被災。新庁舎は同じ敷地に建設し、総事業費は概算で約１６２億円。（益田大也）
（2019年6月26日付 熊本日日新聞朝刊掲載）